転職とテクノロジーの進化の微妙な関係

 20世紀後半から21世紀前半にかけて、もっとも発展した業界はなんでしょうか。私はIT業界ではないかと感じています。

 マイクロソフト、アップル、デル、ヤフー、グーグル、アマゾン、フェイスブック……などなど、ほんの数人規模でスタートしたベンチャー企業が、あっという間に世界を代表する企業に成長するのを目の当たりにしてきました。

 では、IT企業に転職することで未来は安泰なのでしょうか。これについては意見の分かれるところでしょう。ITはもはや人類にとって衣食住の次くらいに必要不可欠となっている分野です。ですから、この分野における求人も増えることはあれ、減ることはないでしょう。

 ただし、ITが世界に普及することによって競争も世界的になります。ちょっと前までITといえばアメリカ、IT機器の生産といえば日本が代表でしたが、今はどうでしょうか。インド、中国、台湾、韓国など、主要プレイヤーは世界中に広がっています。

 また、ITが専門家だけの分野だったという時代も終わっています。例えばインターネット上で情報を発信するとしても、一昔は数十万から数百万円のコストがかかっていました。ところがいまではホームページもブログも無料が当たり前です。

 IT業界に転職することを考える際には、長期的に生き残っていく戦略が必要な時代になっています。